Japanese
English
特集 消化器疾患の新しい診断法
経皮的経肝性胆道造影法
Percutaneous transhepatic cholangiography
佐藤 寿雄
1
,
斉藤 洋一
1
,
武内 脩
1
Toshio SATO
1
1東北大学医学部槇外科教室
pp.303-315
発行日 1969年3月20日
Published Date 1969/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204807
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はじめに
最初に胆道を穿刺し,胆道造影を行なつたのは,Burkhard & Müller(1921年)1)で経皮的に胆嚢を穿刺し胆道造影がえられた3例を報告している.その後Lee2)(1942年),Royer & Solari3)(1947年)も腹腔鏡下に胆嚢を直接穿刺し胆道造影を行なつている.しかし直接肝臓を穿刺し胆道造影を行なつたのは,Huard & Doxuan-Hop4)であり,1937年に胆外胆道閉塞例でLipiodolを肝内に注入し,拡張した胆管を撮影し得た2例を報告している.この方法はその後しばらく用いられていなかつたが1952年Carter & Saypo15),1953年Nurick6)らが再びとりあげてから胆道系疾患の診断分野において新らたな脚光をあびるようになってきた.
本法に関する最近の報告も数多く7)-11),またわが国においても多くの秀れた業績12)13)がみられるようになつた.
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