呼吸器臨床懇話会(1979年12月21日)
呼吸器疾患の臨床における形態と機能(その1)—症例を中心とした問題の解析
岡安 大仁
1
,
芳賀 敏彦
2
,
堀江 孝至
1
,
谷合 哲
3
,
杉田 博宣
4
,
松井 泰夫
5
,
田中 元一
6
,
関根 球一郎
6
,
森成 元
6
,
可部 順三郎
7
,
吉岡 一郎
6
,
河端 美則
8
,
岩井 和郎
9
Masahito OKAYASU
1
,
Toshihiko HAGA
2
,
Takashi HORIE
1
,
Tetsu TANIAI
3
,
Hironobu SUGITA
4
,
Yasuo MATSUI
5
,
Genichi TANAKA
6
,
Kyuichiro SEKINE
6
,
Hajime MORINARI
6
,
Junzaburo KABE
7
,
Ichiro YoSHIOKA
6
,
Yoshinori KAWABATA
8
,
Kazuro IWAI
9
1日大・第1内科
2国立療養所東京病院
3医歯大・内科
4結研・臨床疫学研究科
5日赤医療センター・内科
6東京逓信病院・呼吸器科
7国立病院医療センター・呼吸器科
8結研・病理研究科
9結研・第1研究部
pp.1132-1139
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216610
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岡安(司会) 「呼吸器疾患の臨床における機能と形態」という今日の座談会のテーマをお考えくださった芳賀先生からまず口火をきってくださいませんか.
芳賀 このテーマは,たとえば,American Thoracic Societyのsubcommitteeの中にfunction and structureという部分がありますし,今年の第20回胸部疾患学会総会で初めてやった教育講演の主題が「機能と構造」ということで特に新しいことではありません.私自身はいままで主として機能のほうをやっておりましたがそれだけではなかなか疾患全体の理解ができません.形態といいますと,古くはレントゲン写真で代表されておりましたが,これは影を見ているにすぎないので,レントゲン写真と機能という時代は,すでに過去となりつつあって,その後に出てきたのがbiopsyです.しかし,biopsyか剖検かとなると,剖検は亡くなる前の変化が強く出るので,いろいろな機能検査の成績と,剖検時とでは質的な差があまりに強く,それほど参考にならないと思っておりました.
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