第143回呼吸器臨床懇話会
呼吸器疾患の臨床における形態と機能(その2)—症例を中心とした問題の解析
岡安 大仁
1
,
可部 順三郎
2
,
芳賀 敏彦
3
,
岩井 和郎
4
,
吉岡 一郎
5
,
松井 泰夫
6
,
堀江 孝至
1
,
折津 愈
6
,
田中 元一
5
,
杉田 博宣
7
,
河端 美則
8
,
大塚 盛男
5
,
宍戸 真司
9
,
関根 球一郎
5
Masahito OKAYASU
1
,
Junzaburo KABE
2
,
Toshihiko HAGA
3
,
Kazuro IWAI
4
,
Ichiro YOSHIOKA
5
,
Yasuo MATSUI
6
,
Takashi HORIE
1
,
Satoshi ORITSU
6
,
Gen-ichi TANAKA
5
,
Hironobu SUGITA
7
,
Yoshinori KAWABATA
8
,
Morio OHTSUKA
5
,
Shinji SHISHIDO
9
,
Kyuichiro SEKINE
5
1日本大学医学部・第1内科
2国立病院医療センター・呼吸器科
3国立療養所東京病院
4結核研究所・第1研究部
5東京逓信病院・呼吸器科
6日赤医療センター・内科
7結核研究所・臨床疫学研究科
8結核研究所・病理研究科
9結核研究所
pp.1300-1306
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216652
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第5例 34歳 女
肺サルコイドーシス
可部 34歳の女性で,5年ぐらい前から眼の症状がありました.しかし,呼吸器の症状は全くなかったのですが,たまたまレントゲン写真を撮って異常を指摘され,入院しております.
胸部X線(図10)では両側のとくに上肺野を中心としてびまん性に粒状影および線状,索状影があります.両側の肺門の挙上があって,下肺野はそれほどの浸潤影や散布像はないのですが,少し気腫化を起こしている可能性があります.また,両側のリンパ節の腫張があるように思われ,それはCTでも証明されております.
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