今月の主題 アレルギーの現況
基礎知識
組織障害の化学
江田 昭英
1
Akihide KODA
1
1岐阜薬科大学・薬理学
pp.994-997
発行日 1980年7月10日
Published Date 1980/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216578
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はじめに
アレルギー反応は,抗原抗体反応によって惹き起こされる局所性あるいは全身性の組織障害を伴う反応である.反応の様式からCoombsとGell1)はアレルギー反応をI〜IV型に分類している.
また,極大反応に達するまでの時間の長短によりI〜III型は即時型反応とよばれ,IV型は遅延型反応とよばれる.組織障害の面からみると,I型では機能的障害が著明であり,II〜IV型では器質的障害が著明である.
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