外来診療・ここが聞きたい
マイナー・トランキライザー長期連用の注意点
伊藤 斉
1
,
西崎 統
2
Hitoshi ITOH
1
,
Osamu NISHIZAKI
2
1慶応義塾大学医学部・精神神経科
2聖路加国際病院・内科
pp.802-805
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216536
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症例
患者 33歳男性,パイロット
現病歴 生来神経質な性格.5〜6年前より,くり返す十二指腸潰瘍で近医に通院していた.1年半前に空腹時痛と黒色便にて入院加療,このときZellinger-Ellison症候群は否定された.その後,仕事上のストレスも多く生活も不規則とのことで,制酸剤,抗コリン剤と同時にジアゼパム(セルシン15mg/日)の服用を続けている.現在,十二指腸潰瘍の再発を思わせる症状はないがこのままジアゼパムを続けてもよいものか.
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