今月の主題 甲状腺疾患診療の進歩
Graves病
クリーゼ
小島 至
1
Itaru KOJIMA
1
1東京大学医学部・第1内科
pp.718-719
発行日 1980年5月10日
Published Date 1980/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216517
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はじめに
クリーゼはGraves病における最もcriticalな状態である.特徴的な臨床症状を伴い,適切な治療が行われない場合の予後はきわめて不良であることから,古くより注目されてきた.近年Graves病の病態生理や甲状腺ホルモンの分泌,代謝,作用機序などにつき多くの知見が得られてきたが,クリーゼの本態については未だに明らかでない点が多い.
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