今月の主題 肺の炎症性疾患—最近の動向
その他
Fibrosing bronchiolitis
大久保 隆男
1
,
菊地 亮
2
,
富岡 元明
2
Takao OHKUBO
1
,
Ryo KIKUCHI
2
,
Motoaki TOMIOKA
2
1東北大学医学部・第1内科
2東北大学医学部・内科
pp.377-379
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216446
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はじめに
肺胞・気道系の終末細気管支を中心とする領域に,気道粘膜から気管支周囲組織にまでわたる炎症性変化の存在する慢性気管支炎の一型を,びまん性汎細気管支炎として最初に記載したのは本間・山中ら1)であった.
一方,筆者らの教室では,本症とほぼ同様の疾患をfibrosing bronchiolitis(滝島2))として扱っているが,これは本症を慢性閉塞性肺疾患COLDの中で慢性気管支炎の一型として取り扱ってゆこうとする立場をとるからである,本文では,これらの点を含めて,主に定義と診断について述べてみたい.
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