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BOOP(Bronchiolitis obliterans organizing pneumonia)
郡 義明
1
,
岩田 猛邦
1
1天理よろづ相談所病院・呼吸器内科
pp.872-881
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900224
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bronchiolitis obliterans organizing pneumonia(BOOP)は1985年にEpler, Colbyらが提唱した疾患概念である(表1)1).彼らは開胸生検でUIPと診断されていた症例の中に胞隔炎の他に閉塞性細気管支炎(bronchiolitis obliterans)や器質化肺炎(organizing pneumonia)の像を持ち,しかもステロイドに反応して予後の良い症例があることに気づいた.これらの症例は臨床像や胸部X線像もUIPと異なることから,新たにBOOPと命名して報告した.
しかしBOOPは全く新しい疾患概念ではない.ほぼ同様の病態を,Davisonらはすでに1983年にcryptogenic organizing pneumoniaとして報告している2).
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