今月の主題 呼吸不全の臨床
呼吸不全治療の新しいアプローチ
Bronchiolitis Obliterans Organizing Pneumonia(BOOP)のステロイド治療
加治木 章
1
,
城戸 優光
1
1産業医科大学・呼吸器科
pp.814-816
発行日 1990年5月10日
Published Date 1990/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Bronchiolitis obliterans organizing pneumonia(BOOP)はEplerらにより提唱された疾患概念である1).BOOPはその名称が示すごとく,病理学的に終末細気管支から呼吸細気管支腔内の肉芽形成(BO)と肺胞道から肺胞囊にかけての器質化性滲出物(OP)を特徴としている.BOOPは表1に示すような種々の原因で起こりうるが,ここでは特発性のものについて述べる.
特発性BOOPはこれまでBIP(Bronchiolitisinterstitial pneumonia),Organizing Pneumonia-like process,Cryptogenic organjzingpneumonitisなどとして報告されてきた疾患群と同じ疾患概念と考えられている1,2).
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.