特集 Idiopathic fibrosing alveolitis
Idiopathic fibrosing alveolitisの疫学ならびに臨床像
近藤 有好
1
,
滝島 任
1新潟大学医学部第2内科
pp.3-16
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203142
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1872年,Buhlが"muscular cirrhosis of the lungs"を記載し,1944年Hamman & Richが"acute diffuse interstitial fibrosis of the lungs"を報告して以来,肺の線維化を終局像とする原因不明の疾患に対する研究は,遅々としてではあるが着実に進展した。すなわち,muscular cirrhosis of the lungsは,今日では本症の一異型であると考えられ,Hamman & Richの提唱したacute diffuse interstitial fibrosis of the lungsにも,経過が数年から10数年に亘る慢性型とも呼ばれる病態のあることが示された。そして,Hamman & Richの急性型と慢性型の関係は,Livingstoneら1)や三上,山中ら2)によって,病理組織学的に連続性のあることから,1つのcategoryに入る疾患であるとされた。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.