Japanese
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特集 Fibrosing Lung Disease (FLD)
Fibrosing Lung Disease—とくにびまん性間質性肺炎の形態像と関連する2,3の問題について
Fibrosing Lung Disease--Some problems on terminology and classification of interstitial pneumonias
滝沢 敬夫
1
Takao Takizawa
1
1東京女子医科大学内科
1Dept. of Int. Med., Tokyo Women's Medical College
pp.11-17
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202701
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Fibrosing lung diseaseとは肺に線維化を来たしうる疾患群をさすものであり,従来使用されてきた肺線維症とほぼ同義的に理解してもよいが,中村教授を中心とする「肺線維化の機序をめぐるシンポジウム」においては,線維症という概念が,いわば固定化された非可逆的な終局的病態を意味すると思われるのに対して,実地臨床上,私ども内科医がとりあつかう病態は,時には可逆的な変化をも含めて線維化までの連続的過程をあらわしていることが少なくないことから,肺線維症pulmonary fibrosisとしてよりは,むしろfibrosing lung diseaseとして表現さるべき妥当性が提案された。
今日この範疇には多くの疾患が含まれるが,ここでは特に病因の明らかでないび漫性間質性肺炎をとりあげ,本症をめぐるLiebow1)2)ならびにScadding3)〜6)の見解を中心にその概要を解説したいと思う。
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