今月の主題 癌と免疫
担癌生体の免疫応答
SCMテスト
井田 憲司
1
,
森 和博
2
,
伊藤 洋平
2
1新潟県立中央病院産婦人科
2京大微生物学
pp.1012-1015
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215956
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はじめに
癌治療において早期診断法の確立が待望されることは今さら言うまでもない.臨床的血液検査ではCEAやα-fetoproteinの検出が行われているが,癌一般を広くカバーできず,まして比較的進行初期に検出しにくいなど,必ずしも適切な診断法とはなり得ない.
英国パターソン研究所のCercekらは,1974年,フローレンスにおける国際癌学会で"SCMテスト"を発表,少量の採血によってほぼ100%の確率をもって癌の診断ができるとして脚光をあびた1).
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