特集 透析患者の体力と認知力を考える―患者と家族が満足するキュアとケア
[各論]6.満足度の高い楽しい食事
伊藤 洋平
1
,
藤井 理恵薫
1
,
長谷川 俊男
2
1神奈川県立がんセンター栄養管理科
2あだち五反野腎クリニック
キーワード:
必要栄養量
,
治療用特殊食品
,
内服アドヒアランス
Keyword:
必要栄養量
,
治療用特殊食品
,
内服アドヒアランス
pp.479-484
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000436
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透析患者の食事療法は複雑で患者のストレスが生じやすい.CKD ステージや透析modality による必要栄養量を把握し,食事療法に対する患者背景を理解し,継続的かつ具体的な指導を行う.治療用特殊食品を積極的に利用することで無理のない食事調整が可能となる.しかし購入方法や価格,内容に問題も生じやすいため,患者の負担を配慮する.食事制限だけでは栄養状態の維持は困難である.リンやカリウム吸着薬のアドヒアランスにも留意し,他職種との連携をはかる.これらを考慮することで患者の満足度が向上する.
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