外来診療・ここが聞きたい
過敏性大腸症候群への対応
松枝 啓
1
,
西崎 統
2
1国立病院医療センター消化器内科
2聖路加国際病院内科
pp.610-615
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215855
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症例
患者 I. U. 17歳,男性 高校生
現病歴 約2ヵ月前から1日5〜6回の軟便または水様便の下痢が続いている.時々粘液便のこともあり,また血液が線状に混じることもある.学校が忙しく,売薬のワカマツ,ビオフェルミンを服用していたが効果がなく,最近になって腹痛を伴うようになってきた.その後放置していたところ,便通は1日1回程度で普通便から軟便の状態であるが,腹痛が頻繁に出現するようになってきた
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