今月の主題 肺機能検査の実際
肺機能検査で何がわかるか
スパイログラム
末次 勧
1
1名保衛大内科
pp.482-483
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402215825
- 有料閲覧
- 文献概要
概念
スパイログラム(=呼吸曲線)とは,時間を横軸に,換気量を縦軸にとり,その上に換気運動を描記したものである.このスパイログラムをとる装置をスパイロメーター(またはレスピロメーター)と呼び,スパイログラムをとることをスパイログラフィー(またはスパイロメトリー)と称する.
スパイロメーターには多くの種類があるが,Benedict-Roth型が従来よく用いられてきた.この装置は,基礎代謝を測定するために作られたもので,その回路は図1に示すようになっている.スパイログラフィーの際には,ソーダライム容器と2箇のバルブははずし,呼吸に対する抵抗を少なくして用いる.最近では,スパイログラフィー用に回路を単純化したユニ・スパイロが本邦ではかなり普及している.また,コンピューター化の便利なニューモタコグラフや熱線流量計を応用した装置も用いられている.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.