臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
III.呼吸器疾患
8.その他の肺疾患の治療
慢性肺気腫の治療と管理
小野寺 壮吉
1
,
佐々木 信博
1
1旭川医大第1内科
pp.1864-1865
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208180
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はじめに
慢性肺気腫はWHOの定義では「呼吸気管支梢壁または肺胞壁の破壊を伴うことによって特徴づけられる細気管支より末梢の含気空間の異常な増加」とされている.破壊された肺胞を修復することはできないので,肺気腫の治療の重点は,第1に合併する気管支炎,細気管支炎の治療と気道の清浄化によって,肺気腫の他の部位への進展を防止することであり,第2に肺理学療法などによって,残存する健常肺の機能を十分に活かすことにある.
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