Japanese
English
特集 呼吸器疾患の自然歴
肺気腫,慢性気管支炎
Natural history of pulmonary emphysema and chronic bronchitis
栗原 直嗣
1
,
藤本 繁夫
1
,
平田 一人
1
Naotugu Kurihara
1
,
Shigeo Fujimoto
1
,
Kazuto Hirata
1
1大阪市立大学医学部第1内科
1First Department of Internal Medicine, Osaka Citv University Medical School
pp.935-940
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205318
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はじめに
欧米では肺気腫,慢性気管支炎はほとんどの場合共存しており,喫煙など共通の外的刺激が原因となる非特異的な閉塞性肺疾患であるとの立場からChronic Ob—structive Pulmonary Disease (COPD)と呼ばれていることはよく知られている1)。一方"びまん性汎細気管支炎"の登場を契機に慢性気管支炎への疑問,慢性型喘息と慢性気管支炎の区別等々をめぐって"COPD"という用語に対する批判的意見もだされている2)。
ここではDPBをのぞいた,肺気腫+慢性気管支炎すなわちCOPDという立場で論じることとする。
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