臨時増刊特集 診断基準とその使い方
XI.小児の疾患
難治性下痢
本間 道
1
1獨協医大第1小児科
pp.2163-2165
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207628
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概念
下痢とは一つの症状であり,したがって難治性下痢とは治りにくい下痢ということである.
近年,乳児の下痢を伴う疾患を,治りやすいか治りにくいかということに重点を置いて研究し,治療をすることが行われている.これによると,乳児の下痢を起こす疾患は,①簡単な対症療法で治るもの,および容易に診断でき,抗生物質に反応する細菌性腸炎,②原因が明らかである原疾患に二次的に治りにくい下痢を伴うもの,③些細な原因で下痢が起こるが,徐々に悪化し治りにくいもの,の3グループに分けられるという1).
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