今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
下痢症へのアプローチ
鑑別に留意する下痢,難治性下痢
石川 智士
1
,
平井 郁仁
1
,
松井 敏幸
1
1福岡大学筑紫病院消化器内科
pp.241-244
発行日 2012年2月10日
Published Date 2012/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105783
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ポイント
★難治性の慢性下痢症の原因は多岐にわたり,原因に応じた治療法が必要である.
★初診時では脱水により血圧低下や頻脈をきたしていることもあり,重症度の判断が必要である.
★問診や診察である程度は疾患が絞られてくる.閉塞性大腸癌など重篤な疾患を見逃さないように注意深い診察が必要である.
★アミロイドーシスや炎症性腸疾患など一部,下痢を伴う疾患では消化管の正常粘膜からの生検が有用となる場合がある.
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