臨時増刊特集 診断基準とその使い方
IV.肝・胆道・膵疾患
肝硬変症
河田 肇
1
1大阪労災病院内科
pp.1834-1837
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207526
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定義
英語のcirrhosisやドイツ語のZirrhoseは,黄色あるいは橙色を意味するギリシャ語のKirrosが語源で,肝臓が黄疸のために,硬く黄色くなる状態に名づけられたもので,日本語の肝硬変という字句のほうが,病態を正しく表現しているともいえる.
現在,肝硬変の定義としては,1956年の国際委員会の試案1)が広く用いられている.すなわち,
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