診断基準とその使い方
肝硬変症
河田 肇
1,2
1大阪労災病院内科
2大阪大学
pp.1118-1121
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206098
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肝硬変症の定義
英語のcirrhosisやドイツ語のZirrhoseは,黄色あるいは橙色を意味するギリシャ語のKirrosが語源で,肝臓が黄疸のために,硬く黄色くなる状態に名づけられたもので,日本語の肝硬変という字句のほうが,病態を正しく表現しているともいえる.
現在,肝硬変の定義としては,1956年の国際委員会の試案1)が広く用いられている.すなわち,
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