天地人
コミュニケーション
人
pp.457
発行日 1977年3月10日
Published Date 1977/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207138
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わが家に「ピー子」と名付けた雌の白い文鳥が1羽いる.毎朝,「ピー子」と呼ぶと何をおいても手に乗って籠の外に出てくる.この頃,以前に比べて発声が単純になったように思う.以前に1羽では可愛想だというので雄を1羽買ってきたが,仲が悪く時に古顔の方が血を出す始末であった.新顔は雄だからであろうなどと考えていた.もうひとつ不思議なことがあった.ピー子が卵を産んで孵卵してもいっこうに赤ちゃん文鳥ができないのだ.ある日2羽が余り争うので2つの籠に分けておいた.ところが雄と思った新顔が卵を生んだではないか,道理で二世も生まれず,いがみ合っていたはずだ.それでも2羽の時は合より発声が複雑であったと思う.
鳥の声には「さえずり」というのと,「地鳴き」というのがあるらしい.英語では,さえずりはSongといい,地鳴きはcall noteといっている.たとえば,ウグイスでは,ホーホケキョはさえずりで,チャッチャッというのは地鳴きである.
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