図解病態のしくみ
橋本病の合併症—Overlap症候群
永田 格
1,2
,
青木 矩彦
3
1関西電力病院
2京大第1内科
3近畿大内科
pp.132-133
発行日 1977年1月10日
Published Date 1977/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207043
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに 1950年代に自己抗体が発見されて以来,橋本病は自己免疫病を代表している.それまで珍しいものと信じられていたのが,近頃はびまん性甲状腺腫をみれば本病かと思うほどポピュラーになった.確実な治療法はまだないが,予後佳良で,したがって,専門外来では多数を取り扱うことになり,その過程で合併症の特性が自然注目されるのである.それは膠原病ないし自己免疫疾患であり,しかも一つだけでなく複数のこともある.その組み合わせ・存在の様式も多彩である.そして,家族にもその傾向がみられる.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.