今月の主題 膠原病—最近の考え方
膠原病とその周辺疾患
Overlap症候群とMCTD
宮脇 昌二
1
,
古田 嘉男
1
,
小豆沢 秀夫
1
Shoji MIYAWAKI
1
,
Yoshio FURUTA
1
,
Hideo AZUKISAWA
1
1岡山大学医学部・第3内科
pp.982-984
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217204
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Overlap症候群
古くから多数の膠原病患者の中には,2種類の膠原病の病像が重複して認められることが報告されている.すなわち,全身性エリテマトーデス(SLE)と慢性関節リウマチ(RA),SLEと強皮症(SD),SDと皮膚筋炎(DM)または多発性筋炎(PM),SLEとPM,RAとSD,SLE-SD-PMの3者などの重複であり,これらはOverlap症候群(以下O-Lと略)と呼ばれ,今日に至っている.O-Lの病態は不明な点が多いが,各種膠原病の根底に存在する,Klempererが報告した病理所見のような,共通因子を探る上での格好の材料として,重視されている症候群である.
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