今月の主題 ミオパチー最近の進歩
筋ジストロフィー
顔面・肩胛・上腕(F-S-H)型と肢帯型筋ジストロフィー症
川井 尚臣
1
,
日浅 光春
1
,
岩 朝勝
1
1徳島大第1内科
pp.2108-2110
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206970
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進行性筋ジストロフィー症(PMD)は遺伝子性筋疾患であって,その中にあるいくつかの型はそれぞれひとつの遺伝・臨床型とみることができる.本稿で述べるF-S-H型と肢帯型はそれらの中の2つであり,前者は常染色体優性の遺伝子,後者は常染色体劣性の遺伝子によるものである.両者は異なった遺伝・臨床型に属しており,定型的な症例では臨床所見の上からも紛らわしいことはない.ちなみに教室の三好4)は,PMDの遺伝・臨床型を,つぎのごとく分けている.
I.常染色体優性;①顔面・肩胛・上腕型,②末梢性ミオパチー
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