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特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ
新たな肢帯型筋ジストロフィー
New findings of limb girdle muscular dystrophy and related diseases
林 由起子
1
Yukiko K. Hayashi
1
1(独)国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第一部
pp.100-102
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101118
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肢帯型筋ジストロフィー(limb girdle muscular dystrophy;LGMD)は,近位筋優位の筋萎縮・筋力低下を進行性に示し,筋線維の壊死・再生を主病変とする遺伝性筋疾患の総称である。常染色体優性(LGMD1),常染色体劣性(LGMD2),そしてX染色体性の遺伝形式を示すものがあり,これまでにLGMD1は三つ(LGMD1A-1C),LGMD2は15(LGMD2A-2O),X連鎖性に一つの原因遺伝子が同定されているが,原因の明らかでないLGMDも多い。本稿では,近年その原因や病態の明らかとなったLGMDを中心に,関連疾患も含めた最近の知見を紹介する。
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