今月の主題 ミオパチー最近の進歩
ミオパチーの分類
清水 輝夫
1,2
,
杉田 秀夫
2
1東大脳研
2東大神経内科
pp.2085-2087
発行日 1976年12月10日
Published Date 1976/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206963
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myopathyという名称は"progressive muscular atrophy"と呼ばれていた疾患からpoliomyelitis,polyneuritis,syringomyelia,syphilitic amyotrophyなどとともに独立してきた疾患で,神経系に形態的異常がなく,筋線維のgranular degenerationを特徴とする一群に対してつけられた変性疾患のひとつである.1852年,E. Meryon1)の記載以来集積され,1930年代頃までに多くの研究者の間で分類がなされていた2,3).これを表1に掲げる.その後,A群についてさまざまな分類が試みられたが,1954年,Walton,Nattrass4)の分類が発表され,概要が定着されるようになった(表2).彼らは各々の疾患の特色として,次のようにまとめている.
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