臨時増刊特集 日常役立つ診療技術
治療篇
20.抗癌剤の持続動脈注入法
都築 俊治
1
,
中村 康孝
1
1慶大外科
pp.2061-2063
発行日 1976年12月5日
Published Date 1976/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206957
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抗癌剤の持続動脈注入法とは,抗癌剤を腫瘍の栄養動脈へ挿入したカテーテルから注入することによって抗癌剤の濃度を高め,また,副作用を軽減しようとする方法で,普通,infusion therapyといわれている.したがって,この方法の対象になるものは,癌が動脈から栄養をうけていることと栄養動脈が複数でなく,end organになっていることが必須条件である.この意味で,膵癌はこの方法の対象にはなりにくく,肝癌,肺癌,頭頸部腫瘍が対象になるが,本文では筆者の専門である肝癌について述べる.
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