小児と隣接領域
小児整形外科
村上 宝久
1
1国立小児病院整形外科
pp.994-995
発行日 1976年7月10日
Published Date 1976/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206660
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小児の整形外科的疾患は多岐にわたるものの,中でも先天性疾患の占める割合は非常に多い.とくに,先天性股関節脱臼,先天性筋性斜頸,先天性内反足などは,日常小児の外来で最もしばしばみられるものであり,小児整形外科においては重要な疾患となっている.これらの疾患は,昔から多方面にわたる種々なる研究がなされているにもかかわらず,未だに古くて新しい問題を多く抱えており,診断・治療の面でも,ここ数年来大きな変遷を示している,そこで今回は,これらの疾患について最近の考え方,取り扱い方などについて,その概略を述べてみるが,これが専門治療機関に送られるまでの参考として役に立てば幸いである.
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