臨床経験
小児における圧迫骨接合術の応用
山口 雅成
1
,
村上 宝久
2
,
熊谷 進
2
,
松賢 次郎
2
Masanari YAMAGUCHI
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
2国立小児病院整形外科
pp.951-959
発行日 1971年11月25日
Published Date 1971/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904616
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いとぐち
創外固定法は,骨折手術の歴史のうえで,その初期,優秀な不銹金属の未だ得られなかつた時期に好んで用いられた.体内に挿入する金属を可及的少なく,可及的短期間に限定せんとする理念より出発したもので,Lambotte Ombredannef,Leveuf,前田(昭5)等の考案がある.
不銹鋼の開発と,その医学への応用が進むにつれ,利用頻度が減少したのは,それまでの方法の固定効果や金属異物の反応などの問題から,当然のことと思われる.しかし,Charnley(1948)3),Francillon(1955)7),Müller(1957,1971)15)等の示すごとく,適応によつては大きな効果を挙げていることも報告されている.
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