Japanese
English
シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する治療法の限界と展望
Riemenbügel法
A Follow-up Study of Congenital Dislocation of the Hip Using Pavlik Hamess
村上 宝久
1
,
片田 重彦
1
Tomihisa Murakami
1
,
Shigehiko Katada
1
1国立小児病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Children's Hospital
キーワード:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
保存的治療
,
conservative treatment
,
長期成績
,
follow-up study
Keyword:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
保存的治療
,
conservative treatment
,
長期成績
,
follow-up study
pp.136-140
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900282
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:RB法で治療し,15歳以上まで追跡した先天股脱102例127関節について,X線学的成績および臨床成績を調査した.最終成績では,X線学的に解剖学的治癒と考えられるSeverinのIa群は38%であった.臨床成績では65%が優であった.骨頭変形は,5関節(3.4%)に中等度以上の変形を認め,軽度のものを含めると,18関節(12.3%)にみられた.成績を左右する因子としては,判定基準の問題,骨頭変形,臼蓋形成不全を取り上げた.判定基準では,SeverinのIa群のみが解剖学的治癒としてよいと考えられた.骨頭変形と臼蓋形成不全の成績に与える影響を検討したが,臼蓋形成不全は約半数に残存し,またこれによる臨床症状の悪化例が多いため,臼蓋形成不全を幼児期に補正手術しておくことが,先天股脱の治療法の向上に重要である.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.