Japanese
English
シンポジウム 先天性股関節脱臼に対する牽引療法―その方法と後療法を具体的に
先天股脱に対する水平外転牽引・徒手整復法の治療成績
The Results of Congenital Dislocation of the Hip Reduced Manually Preceded by Horizontal Abducted Traction
片田 重彦
1
,
村上 宝久
1
Shigehiko Katada
1
1国立小児病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Children's Hospital
キーワード:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
徒手整復
,
manual reduction
,
牽引法
,
traction
Keyword:
先天股脱
,
congenital dislocation of the hip
,
徒手整復
,
manual reduction
,
牽引法
,
traction
pp.613-617
発行日 1991年5月25日
Published Date 1991/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900349
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抄録:Riemenbugel法で整復されない先天股脱や歩行後に発見された先天股脱に対して,水平外転牽引を3週間行い,徒手整復,ギプス固定にて治療した37例42関節の10年以上の成績を検討した.Severinの判定基準で解剖学的治癒といえるIa群は50%で,症例の難易度を考慮すると良好な成績であった.骨頭壊死は18%であったが,骨頭変形に到ったのは16%であり,いずれも軽度な変形であった.全体の成績は良好であったが,なお臼蓋形成不全を残存したり,幼児期に骨盤骨切り術を要したものが約1/3にみられ,これが保存的治療の限界と思われる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.