今月の主題 内科医に必要な末梢血管病変の知識
血管病変のトピックス
石川 浩一
1
1東大第1外科
pp.310-311
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206448
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末梢血管の病変
四肢などの末梢血管の病変には,損傷・炎症・変性・奇形・腫瘍などの機構異常によるものが多いが,このほかに凝固線溶系や血管運動支配など機能的の障害によるものも少なくない.これらの病変は血管壁の肥厚または菲薄化,内膜の粗糧化,内腔の狭窄または拡張,血栓による内腔閉鎖などを惹起し,臨床的には血管瘤の形成,過度の充血,阻血,うっ血,あるいは細小血管内外の透過性異常などが主病状となり,さらに流域組織の機能障害を伴うことが多い.
これら末梢血管病変の中で,主として外科方面で取り扱われるものについて,私どもの最近5年間の経験症例を例示すると表のようである.
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