今月の主題 胆道疾患—診療の実際
診療の実際
症状による鑑別
槇 哲夫
1
1東北労災病院
pp.166-167
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206404
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胆道疾患の診断は,最近における経静脈性胆道撮影法の進歩(たとえばDrip Infusion Cholangiography)や直接胆道造影法(経皮経肝性造影および内視鏡による逆行性胆管造影)により,容易かつ正確にできるようになった.しかし,それだからといって症状上から,たとえば外来的診察で,一応の鑑別診断を考えることの必要性が減じたわけではない.ここでは胆道疾患を,日常多くみられる胆石症,胆嚢癌,胆管癌,さらに膵頭領域癌に分け,それぞれの疾患の症候上の特徴を,筆者の経験から吟味してみることにする.
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