今月の臨床 更年期障害
更年期の症状をどう把えるか
20.精神神経症状の鑑別
今崎 牧生
1
,
中野 弘一
1
Makio Imasaki
1
,
Koichi Nakano
1
1東邦大学医学部心療内科
pp.562-563
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900419
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更年期障害と鑑別を要する精神疾患は,概ね非定型的な不定愁訴を有する群と思われる。精神障害の診断基準は1980年にアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-Ⅲ)が発表され,従来より操作的なものに変えられた。そしてさらに1987年に,現在普及している改訂診断基準(DSM-Ⅲ-R)となった。この中で従来疾病概念が不明確であった「神経症」などの名称がなくなり,より記述的なものに変更された。本稿では精神神経疾患の内,身体症状を呈することの多い病態を新しい診断基準(DSM-Ⅲ-R)にそって紹介する。
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