アンケート
胃下垂症—保存療法で症状をなお訴える胃下垂症の外科療法
綿貫 重雄
1
,
砂田 輝武
2
,
槇 哲夫
3
1千葉大学
2岡山大学
3東北大学
pp.1082-1084
発行日 1963年8月20日
Published Date 1963/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203141
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胃下垂症は不定の胃症状(膨満感,酸性曖気,呑酸嘈囃,重圧感,悪心嘔吐,疼痛)や神経症状(不眠,頭重,頭痛,めまい,心悸亢進)を訴え,消化管に器質的変化が認められなく,X線的に立位で胃小彎が腸骨線以下に下降しているもの,と定義されている.その原因は無力性体質胃壁筋の薄弱,副交感神経緊張の減弱,腹壁および靱帯の弛緩,内分泌機能異常などがあげられている.
外科療法は上記症状を呈するものに胃の下垂がみられることから,胃の位置,形態を積極的に是正しようとする試みに端を発しているのであるが,原因を考えて明らかなように外科療法といえども遺憾ながら対症療法の域をでないと考えている.
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