今月の主題 肺癌—その理解と対処のために
特殊診断
縦隔鏡
武野 良仁
1
1日産厚生会玉川病院・臨床研究部
pp.1796-1798
発行日 1975年11月10日
Published Date 1975/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206295
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縦隔は肺癌の関所である
臨床医家が癌の患者を加療する際,最も注意すべきは,その転移であるといっても過言ではあるまい.転移こそは,癌を悪性と決定づける第一の要因であって,一口に言えば,まさしく「転移を制するものは癌を制す」である.
肺癌の場合,その進展様式は決して単純ではなく,すくなくとも,局所における連続性進展をはじめとして,リンパ行性,血行性など種々の形式が認められている.
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