Japanese
English
特集 見直される上部消化管癌の治療戦略
II. 各論
1. 食道
1)頸部縦隔鏡による食道癌に対する気縦隔下上縦隔郭清
Upper mediastinal lymph node dissection with a mediastinoscope
愛甲 丞
1
,
瀬戸 泰之
2
S. Aikou
1
,
Y. Seto
2
1東京大学医科学研究所フロンティア外科
2東京大学消化管外科
キーワード:
食道癌
,
縦隔鏡手術
,
縦隔アプローチ食道癌手術
,
上縦隔リンパ節郭清
Keyword:
食道癌
,
縦隔鏡手術
,
縦隔アプローチ食道癌手術
,
上縦隔リンパ節郭清
pp.20-24
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_20
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食道癌手術は術後合併症の発生率が高く,特に術後肺炎は頻度が高い致命的な合併症の一つである.近年,頸部縦隔鏡による気縦隔下上縦隔郭清手技が開発され,経裂孔的な中下縦隔手技と組み合わせた経縦隔アプローチ食道癌手術が報告されている.開胸や術中の片肺換気を避けることで,術後肺炎の減少など良好な短期成績が示されている.2018年には保険収載されており,今後新たな治療戦略の一つとして発展することを期待したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2022