今月の主題 呼吸器疾患の画像診断
胸部MRI
縦隔情報—縦隔腫瘍
竹中 一正
1
,
人見 滋樹
2
1高槻赤十字病院呼吸器科
2京都大学胸部疾患研究所胸部外科
pp.1821-1824
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903852
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ポイント
●MRIは,CTより軟部組織間のコントラスト分解能に優れ病理像をよく反映することから,腫瘍の組織性状診断に有力な情報を提供する.
●縦隔腫瘍のうち充実性のものは,通常T1強調像で低信号,T2強調像で高信号を示す.
●充実性腫瘍でも内部に高度な壊死や嚢胞変性をきたす場合には,嚢胞性腫瘍と類似した信号パターンを呈するため鑑別に注意する.
●充実性部分と壊死や嚢胞が類似の信号強度を示す場合があり,その鑑別に造影MRIが有用である.
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