皮膚病変と内科疾患
小水疱および水疱を主徴とする内科疾患
三浦 修
1
1杏林大皮膚科
pp.1278-1279
発行日 1975年7月10日
Published Date 1975/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206152
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全身に散布する水疱性疾患
汎発性帯状疱疹 身体の一部に,特定の神経支配領域に一致した典型的帯状疱疹病巣を証し,それに加えて紅暈を伴う小水疱が全身に散布する.発熱などの全身症状を併発することと併発しないこととある.血液疾患,細網症,免疫不全などの検索を要する.類似の皮膚症状としては熱性疾患の解熱時に紅暈と自覚症を欠く小水疱が,とくに胸背両面に多く,突発散布することがあり,水晶様汗疹と名づけられ,間もなく破開して治癒する.
単純性癒疹 初感染時に全身に散布することがある.一般に重篤な全身症状を伴う.稀である.
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