内科専門医を志す人に・私のプロトコール
IV.消化器
西崎 統
1
1聖路加国際病院・内科
pp.836-837
発行日 1975年4月10日
Published Date 1975/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206007
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救急患者の処置から
臨床研修期間中には,おそらく数多くの救急患者を取り扱わなければならないであろう.なかには,その処置に一刻を争うものもあり,速やかな適切なる処置によって一命を取りとめる場合も決して少なくない.どんなに幅広い知識をもっていても,救急患者を目の前にして,適切な診断,および治療ができないようではいい内科専門医とはいえない.
ここでいう,いわゆる救急患者とは,主に一般病院の当直時に,救急車のサイレンとともに運ばれてくる患者である,実際,私の臨床研修中の経験から比較的多かった例をいくつかを挙げてみると,①ショック状態および昏睡状態,②急性腹症,③急性うっ血性心不全,④吐血,下血,⑤急性心筋硬塞,⑥感染症,などであった,このいくつかの例からでもわかるように,救急疾患は内科各分野にわたっているのである.
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