図解病態のしくみ
抗核抗体と疾患1 抗核抗体の意義—SLEをめぐって
本間 光夫
1
,
富永 教洋
1
1慶大・内科
pp.1068-1069
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205541
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LE細胞現象が発見され,その血清因子が不溶性核蛋白と特異的に反応するγ-グロブリンであるてとが証明された.てれを契機として組織内各種成分と反応する種々の抗体の分析に大きな進歩がみられてきている.かつて抗核因子antinuclear factorsとして総称されていた一群の抗体群を,個個の抗体に分けて議論できるまでに至った進展過程に焦点をあてながら述べることにする.
このような研究はある種の抗体が,①ある特定の病気の診断に役に立つ,②病気の活動性と関係している,③特殊な臓器障害の原因となっている,などのことがあきらかにされつつ進歩してきている.
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