図解病態のしくみ
抗核抗体の意義—SLEをめぐって
本間 光夫
1
,
古明地 智
1
,
入交 昭一郎
1
1慶大内科
pp.1200-1201
発行日 1974年9月10日
Published Date 1974/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205578
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DNA ピストンあるいはDeoxyribonucleoprotein
この抗原の不溶性の型に対する抗体が,LE因子といわれているものである.すなわち,LE細胞現象の成立に積極的な役割をもっている血清因子である.この抗体はSLE患者血清で高頻度に証明されることは歴史的事実である.しかし他の膠原病諸疾患,とりわけ慢性関節リウマチにもしばしばみられる.
同じ核蛋白に対する抗体があるといっても,細かい特異性の点で差がみられる.それは抗原決定基を構成するDNAとピストンの違いが原因である.
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