アルコールによる臓器障害・7
アルコールと糖代謝異常
石井 裕正
1
,
斎藤 晴比古
1
,
土屋 雅春
1
1慶大・内科
pp.1061-1064
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205539
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アルコールはカロリー源として1g7calを有すると同時に,薬物としても生体に作用し,その糖代謝に及ぼす影響は極めて複雑である.アルコールによる肝障害1,2)あるいは膵障害3)によって二次的に糖代謝異常をきたすことはよく知られているが,一方,アルコール自身が糖代謝に及ぼす影響の結果として,アルコールによる低血糖症やアルコールによる耐糖能低下をきたすてとが知られている.本稿ではカロリー源としてのアルコールのエネルギー代謝における意義,アルコールによる低血糖症,アルコールによる耐糖能の低下について,日常臨床上留意すべき問題点につき考察を加える.
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