アルコールの臨床・3
酔いの科学[1]—アルコールの体内における代謝
石井 裕正
1
1慶応義塾大学医学部
pp.333-336
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919818
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アルコールの消化管からの吸収と体内分布
一般に,アルコール類は水に溶けやすい部分(水酸基)と水に溶けにくい部分(アルキル基)の両方を,その化学構造の中にもっており,水に対する溶けやすさは構造式の中の炭素の数によって違ってきます.
炭素数が3個までのアルコール類(1個:メタノール,2個:エタノール,3個:プロパノール)は水に完全に溶解しますが,炭素数がそれ以上になると急に溶解度が低下してしまいます.
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