今月の主題 内科医に必要なバイオプシー
どこを生検するか
サルコイドージス
山本 正彦
1
1名市大・第2内科
pp.1026-1027
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205529
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サルコイドージス(以下サ症)の確診には特徴的な両側肺門リンパ節腫脹(BHL),しばしば認められる眼病変(虹彩炎,網膜病変),表在リンパ節腫脹や皮膚病変(皮疹や皮下結節)などの臨床所見の他に類上皮細胞からなる結節(通常壊死は認めない)を生検またはクベイム反応により認める必要があるとされ,国際的1)にも臨床所見,クベイム反応,生検の3つ揃ったものをI群,臨床所見,クベイム反応のものをII群,臨床所見,生検のものをIII群とし,工群からIII群までを臨床所見のみのIV群と区別している.わが国でも厚生省特定疾患サルコイドージス班2)ではBHLを有し,他疾患が否定される時,またはBHLを欠き,2個以上の臓器組織に本症罹患が推定される時を臨床診断群とし,それに生検and/orクベイム反応のあるものを組織診定群として両者を区別している.したがってクベイム反応を行なうか,どてかを生検することが確診のためには必要となる.
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