特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
II.呼吸器系
8.肺陰影で腫瘍性変化を示すもの
サルコイドージス
可部 順三郎
1,2
1東京共済病院
2東大
pp.996-998
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204178
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本症発見の手がかり
サルコイドージスは,非壊死性の類上皮細胞性肉芽腫を生じる原因未知の全身系統疾患である.したがって内科のみならず各科で遭遇するが,症状の発現頻度は本邦の統計では全症例に対し胸部X線異常所見約95%,眼症状約1/4,皮膚症状1/10程度といわれる.初発病変は胸部で,無症状に経過して自然に治癒する場合が多いから,本症の発見は偶然の胸部X線検査または集団検診によることが少なくない.
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