病気のはなし
サルコイドージス
立花 暉夫
1,2
1大阪府立病院内科
2大阪大学第3内科
pp.126-133
発行日 1981年2月1日
Published Date 1981/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202210
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サルコイドージスは現在,厚生省特定疾患(いわゆる難病)として取り扱われ,軽症例では自然改善がみられる一方,重症例では眼病変の進展による失明,心病変,肺病変の進展による死亡などがみられる全身性病変を呈する疾患であり,診断,経過追求の過程でパラメディカルの方々のお世話になることが多い.本稿では,1977年の第6回全国実態を含めて約5,000人の登録患者を有し,これは単に氷山の一角であって,数多くの未登録潜在患者を有する日本のサルコイドージス患者の実態を基盤として,外国の書物の焼き直しではなくて,筆者が主として大阪地区で多くの研究協力者とともに,実際に診療した500人以上のサルコイドージス症例について得たデータを中心に本症について解説する.
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