今月の主題 内科医に必要なバイオプシー
どこを生検するか
アミロイドーシス
荒木 淑郎
1
,
調 輝男
2
1川崎医大・内科
2川崎医大・神経病理
pp.1024-1025
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205528
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Amyloidosisとは,原因不明の代謝異常性疾患であり,病理学的には非定型的な無構造の硝子様物質(amyloidと呼ばれるCongo red陽性物質)が身体内の種々の臓器および組織に異常に沈着することを特徴とする.臨床症状は罹患臓器の障害のひろがりと程度によって多彩であり,生前診断の困難な疾患のひとつとされている.近年,生検診断の発達によって生前診断の報告例が次第に増加している.本稿ではamyloidosisの生検について方法およびその価値を筆者らの経験を含めて述べることにする.
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