特集 これだけは知っておきたい検査のポイント
VIII.血液化学検査
遊離脂肪酸(FFA)
福井 巌
1
1京府医大臨床検査
pp.566-569
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205913
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異常値を示す疾患
血漿中のFFAの濃度は非常に不安定なもので,わずかの刺激に対して敏感に変化する.とくに栄養および神経内分泌性の影響を敏感にうける.血漿中の量はほかの脂質にくらべて非常に少ないが,turn overが非常に早く,エネルギー源として重要な役割を果たしている.
ほかの脂質と異なり,ただ1回の測定のみで疾患の診断的意義を有するばあいが少ない.むしろある刺激を加えてFFAの変化を見て,それらの刺激の生体内代謝におよぼす影響を見るばあいが多い.
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